知人の女性が母親になりました。
男の子が生まれたのです。
心からお祝いをさせてもらいましたが、思わず「男の子は大変だよ」って言ってしまいました。男とは、どうしようもない生き物だからです。自分が男のくせに、いや、だからこそ自信をもって言えます。
漫画家の東海林さだおのエッセーに
「ヘンなことばかり考える男、ヘンなことは考えない女」
というのがありました(文春文庫。残念、わたしは中身を読んでいません)。
周囲を振り返っても、その通りだなあと思います。
テレビでも、夫のおかしな趣味に顔をしかめる奥さん、というバラエティーは定番。その逆にはあまりお目にかかりません。
しばらく前の新聞に、幼いころから周囲が女性ばかりだった人が、男の子の子育てに戸惑っている、という話題が載っていました。その言動が理解できないというのです。
そんな母親たちのほぼ共通して感じる男の子の特徴があるといいます。
①じっとしていられない
②話を聞かない
③物を集めるのが好き
④言葉ではなく手が出やすい
⑤何度失敗しても懲りない
⑥プライドが高い
⑦ふざけたり下品なことを言ったりする
思い当たることばかりです。
連想して、思い出し笑いしてしまうシーンがあります。
知人のバレエ教師の発表会・幼児の部です。女の子はちゃんと踊っているのに、男の子はすぐに舞台袖に引っ込んでしまったり、床に寝転がったり、まるで発表にならないのです。
北海道弁で「おだつ」という言葉があります。まさにそれ。
性差をあまり強調すると、男女同権、共同参画の立場から批判を受けるかもしれませんが。
バレエと言えば先日、熊川哲也さんが主宰するスタジオの男性5人のグループ「Ballet Gents」の公演がありました。熊川さんもそうですが、札幌出身者が重要な役割をはたしています。
美しく、力強く、そして時にはコミカルに。素晴らしいステージにお客様は大満足のご様子でした。
彼らも幼いころは、「おだっ」て稽古にならなかったこともあるのではないか。
そんなことを勝手に想像してニヤついています。
最近男の子の母親になった冒頭の知人には、男のきょうだいがいます。彼女はあまり戸惑ったりせずに子育てできることでしょう。